インデックス投資が推奨される理由の考察

投資

界隈では、インデックス投資が一時期ホットなキーワードだった。

そもそもインデックスとは何か?

なぜバリュー投資やアクティブ運用は推奨されないのか?

なぜパッシブ運用が推奨されるのか?

ここであらためて各キーワードを慎重に定義しながら、

私個人が考えるインデックス投資が推奨される理由を考察し、それについて書きたいと思う。

まず、結論から言うと、

インデックス投資が推奨される理由は、

”インデックス投資は投資効率が最も良いという一定の理論が存在している”

ためだ。

一定の理論が存在していると、

ある程度無駄を排除できると私は思っている。

たとえば、普段私たちが、

何か計算をする時、

”1+1=2”

という理論を駆使していることで、

感情的にならず、無駄な体力を使わず、

争いごともなく、ものを数えることができる。

これと同じだ。

一定の理論が存在するため、

それに従い、

それを信じることさえできれば、

余計な感情に振り回されることなく、

余計な情報にも振り回されず、

一貫した行動を取りやすくなる。

結果、投資の場合は、

資産の構築が上手くいくという流れだ。

では、その存在する理論とは何か?

その理論について簡単に説明しようと思う。

○そもそもインデックスとは何か?

理論の話に入る前に、

そもそもインデックスとは何か?

これをしっかり定めておく必要がある。

私個人は、インデックスを以下と定義している:

インデックス ≡ 市場に存在する全証券を時価総額加重平均で構成したポートフォリオ

ここでは、”全証券”。ここが重要だと思っている。

界隈では、”全証券”ではなく、”株”単体で話がされている傾向があると感じている。

”株”だけではない。ここをまずしっかり認識をすることが、

より正しい一貫した投資行動を続けるために重要だと思っているし、補足しておきたい。

では、理論について簡単に説明をする。

○理論

結論から言うと、その理論は、

”CAPM第一定理”

だ。

各証券のリターンとリスクを、

x軸に”リスク”、y軸に”リターン”として点を打っていくと、

最もリスクリターン比(リターン/リスク)で効率的な点が分かる。

その最も効率的な点(ポートフォリオ)が、

先ほど上で私が定義した、

”市場に存在する全証券を時価総額加重平均で構成するポートフォリオ”

になるというのが、

 ”CAPM第一定理”

だ。

この理論に則ろうというのが、

界隈でインデックス投資が推奨される理由だと私は思っている。

詳しくは、書籍(新・投資理論論①理論編など)で確認いただければと思う。

必ず最初の方のページで出てくる有名な話だ。

逆に言うと、バリュー投資やアクティブ投資、個別株運用は、このような理論が存在しないため、ある程度根拠を持った投資判断ができないことが推奨されない理由であるとも思っている。

更に付け加えると、

これが”全証券”ではなくとも、時価総額加重平均で構成されているファンドであれば、

ある程度この理論から逸脱しないのだろうと私は仮定している。

もっというと、全世界ではなく、全世界の大半を占める米に限定したとしても、そこまで問題はないだろう。

なので、人によって、VT、VTIやVOOなど投資先が分かれていても特に問題はないと思っている。

以上、インデックス投資が推奨される理由を考察してみた。

大事なのは、その投資行動を行う理由を自身が理解できていることだと私は思っている。

よって、上で述べた理論をある程度理解したうえで、インデックス投資を行うことが重要だ。

是非参考になれば幸いです。

ホンダ

※話を簡単にするために厳密性を欠いてしまっている説明があります。ご了承ください。

<蛇足>

よくある投資信託やETF(VTIやVOO、QQQなど)のようなファンドは、

全世界や米の代表的500社の時価総額加重平均で構成されたポートフォリオに価格が”連動した”ものであり、例えばS&P500インデックスと=のポートフォリオはこの世に存在しないことを添えておきたい。

この”連動した”がポイントで、

連動したということは、それ自体ではないということだ。

ファンドマネージャーがそのポートフォリオを保有するということではなく、

そのインデックスの価格にほぼ”連動”するように”複製”したポートフォリオということ。

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